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剣道教室の歴史

 海田町では古くから武道場設置を希望する声が強く、海田公民館(当時は海田市公民館)が完成し、そのホールを利用し海田公民館剣道教室が開講されたのは昭和47(1972)年7月30日でした。創始者は、それまで長年、海田中学校の剣道部講師をしておられた教士六段 故因幡博邑先生でした。先生は青年時代広島修武館に精勤し、青少年対象の道場の必要性を痛感されていた人でした。

 以来、海田町全域の熱心な子どもたちが公民館に集い稽古に励んだ結果、逐次教室が増え、海田東剣道教室、海田剣友会(海田西剣友会※休会中)が開講され、三教室で連合会を組織し各教室が協力して「錬心」の大目標を掲げて中学生を加えた連合稽古 、対抗試合の実施、級審査を行う等総合的運営をはかっています。

 剣道の実力も県下でトップクラスにまで向上し、中学生にいたっては県内最大規模の大会である「tss杯広島県少年剣道錬成大会」において優勝・準優勝(海田錬心会・海田中学校)を成し遂げました。平成29年度の「tss杯第49回広島県少年剣道錬成大会」では34年ぶりに優勝(海田中学校)を果たし、平成29・30年度の第47・48回全国中学校剣道大会個人戦、第12・13回全日本都道府県対抗少年剣道優勝大会に広島県代表選手として連続出場する中学生を輩出しました。
 また、本教室を卒業した後、強豪高校に進み、国際武道大学、鹿屋体育大学、福岡教育大学等で剣道を専門に修業した卒業生、広島大学をはじめ各地の国立大学・私立大学へ進学した卒業生も多く、長年の伝統を継承しています。
 平成を経て令和となった現在も、社会人、学校、道場指導者として多くの卒業生が活躍しています。また、高校・大学・社会人で広島県はもとより他県代表選手、広島県代表監督として全国大会で活躍する卒業生が我々の誇りとなっています。
 海田公民館の青少年健全育成講座として、子ども達の精進と保護者の協力、地域の方々の温かいご支援のもとで日々活動しています。

 これからも多くの卒業生を世に送りだし、社会人として世の中に貢献できる人材を育成できるよう、剣道を通して子どもたちの成長を応援します。